24ツインパワーが発売され、まだ熱が冷めやらない2024年6月上旬、なんと今度は24ストラディックSWが発表されました!
まだ記憶にも新しい23ストラディック及び21ツインパワーSW。どちらも評価がかなり高いだけに、シマノファンにとって待望の新機種であることは間違いないでしょう。
前作の20ストラディックSWからどのように進化したのか、また、上位モデルである21ツインパワーSW及び19ステラSWと比較してどう違うのか?気になる発売日は?
詳しく解説します!
24ストラディックSW ラインアップ
品番 |
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4000HG | ||||||
4000XG |
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5000XG | ||||||
6000PG |
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6000HG | ||||||
6000XG |
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8000PG | ||||||
8000HG |
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10000HG | ||||||
注目ポイント
ラインアップは4000~10000番までの全9種類。新たなテクノロジーが搭載されている影響で、実用ドラグ力・最大ドラグ力は全番手で前モデルを上回っています。
また、ラウンドタイプのノブを標準装備しているのも嬉しいポイント。
ベアリング数は全番手で6となっており、前モデルとの変更はありません。
価格は20ストラディックSWが32000~37900円だったのに対し、35000~44200円と1割以上値上がりしています。
24ストラディック 新旧&上位モデル スペック比較表
HAGANE | ||||
HAGANEギア |
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HAGANEボディ | ||||
Xシップ |
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インフィニティドライブ | ||||
ヒートシンクドラグ |
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サイレントドライブ | ||||
Xシールド |
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Xプロテクト | ||||
Xタフドラグ |
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AR-Cスプール | ||||
リジッドサポートドラグ |
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S A-RB | ||||
ワンピースベール |
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海水OK | ||||
マイクロモジュールギアⅡ |
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インフィニティクロス | ||||
アンチツイストフィン |
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Gフリーボディ | ||||
ロングストロークスプール |
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バリアコートスプールリング | ||||
※₅自重 |
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※₆ベアリング数 | ||||
ボディ |
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リールフット | ||||
ローター |
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ドライブギア | ||||
ピニオンギア |
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※₁ 4000HG、4000XGを除く ※₂ 10000以上の番手のみ ※₃ 4000HG、4000XGのみ ※₄ 4000XG以外 ※₅ 8000HGで比較 ※₆ 4000/それ以外の番手
新たに加わったテクノロジー
インフィニティドライブ
インフィニティドライブとはメインシャフトをブシュで支持し、摺動抵抗を減らすことで、軽い巻き心地なのにパワーがあるギアシステム。
20ストラディックSWでは4000番に採用されていませんでしたが、24ストラディックSWでは全番手に搭載されます。
Xタフドラグ
スプールを金属及びカーボンのワッシャーで上下両方向から支持することで、よりスムーズになったドラグ性能。最大ドラグ力も各番手で前モデルから向上しています。
19ステラSWと同じく、4000番以外の番手全てに搭載されることになります。
ワンピースベール
一体成型による継ぎ目のないベールにすることで、ラインがベールに引っ掛かるなどのトラブルが皆無になります。
マイクロモジュールギアⅡ
滑らかなギアフィーリングで巻いたときのノイズが軽減されるマイクロモジュールギアⅡ。
4000番のみの搭載ですが、小型の番手は特にギアの精度が厳しく、大型番手に比べ従来のギア設計だと音鳴りするリスクがあるためだと思われます。
非搭載となる4000番以外の番手もギアフィーリングは変わらず滑らかでしょう。
インフィニティクロス
ドライブギアとピニオンギアのかみ合う接地面積を増やすことで、耐久性が従来の約2倍になるインフィニティクロス。
こちらも4000番のみ採用されますが、金属加工物は厚みが0.1㎜でも違えば強度は大きく変わるため、大型番手にはそもそも不要なのでしょう。
ステラSWがリニューアルした際にこのテクノロジーが搭載されるかどうか、注目ですね。
アンチツイストフィン
インフィニティループによる密巻きのライントラブルを減らすべく、22ステラで初めて搭載されたアンチツイストフィン。
密巻きではない機種では23ストラディックが初でしたが、24ストラディックSWにも搭載されるようです。
なぜ4000番のみ採用されるのか解りませんが、よりライントラブルレスになることは間違いないでしょう。
ロングストロークスプール
こちらも今回4000番のみ搭載されるテクノロジー。
スプールの糸巻き部分の幅が広くなることでキャストフィーリングの向上と飛距離アップに貢献します。
出典 シマノホームページ
4000番は大幅に進化
4000番 | 5000番以降 | |
サイレントドライブ | ◯ | |
マイクロモジュールギアⅡ | ◯ | |
インフィニティクロス | ◯ | |
アンチツイストフィン | ◯ | |
Gフリーボディ | ◯ | |
ロングストロークスプール | ◯ | |
Xタフドラグ | ◯ |
5000番以降は搭載されず、4000番にのみ搭載されるテクノロジーはサイレントドライブ、マイクロモジュールギアⅡ、インフィニティクロス、アンチツイストフィン、Gフリーボディ、ロングストロークスプールの6つ。逆に4000番にのみ搭載されないテクノロジーはXタフドラグのひとつだけになります。防水性能は全番手Xプロテクト※₁やXシールドによって強力なシーリングが施されており、前モデルと変わらず鉄壁の防水性能となっています。
※₁ 小中型番手はラビリンス構造の非接触式、大型番手は低摺動タイプのシール部材を用いた接触式
一見すると4000番のみ贔屓されているように思われがちですが、耐久性や剛性力に不安があった部分を今回補ったという印象で、そもそも大型番手はこれまでも必要十分なほどの耐久性・剛性力を持っていたので、番手による搭載テクノロジーの違いはあまり気にする必要はないかと思います。
とは言うものの、番手ベースで考えれば4000番は20ストラディックSWから大幅に進化したことに間違いありません。
この背景として、23ストラディックに性能を近づけたということが考えられます。
上位モデルとの差は?
上位モデルとの一番の違いはドラグ性能にあります。
24ストラディックSWはXタフドラグが搭載されていますが、さらに熱にも強いヒートシンクドラグや、スプール内のメインシャフトを2つのベアリングで支持することで、ドラグ性能をより安定させるリジッドサポートドラグが21ツインパワーSW、19ステラSWには搭載されています。
また、24ストラディックSWが665gなのに対し、21ツインパワーSWは615g、19ステラSWはフルメタルボディでありながら625gと、重さにも大きな違いが出ています。(8000HGで比較)
しかし、価格で見れば24ストラディックSWは約45000円、21ツインパワーSWは約80000円、19ステラSWは約130000円と大きく差があるので、コスパ的には間違いなく最強です。
超ド級のヒラマサやマグロ、GTといった化け物クラスと対峙することを想定すれば、ドラグ性能や強化樹脂メインの24ストラディックSWでは少々不安がよぎりますが、沖堤防や地磯、近海のキャスティングゲームでメータークラスをターゲットにする釣りなら必要十分のスペックでしょう。
気になる発売日は?
今回リニューアルが決まった24ストラディックSW。
比較表を見てもわかるように、前モデルから大幅に進化しており、23ストラディックと同じく人気製品になること間違いありません!
気になる発売日ですが、シマノ公式ホームページでは2024年7月発売予定となっています。
ちょうど夏季ボーナスも出るシーズン。ショアジギを始める人や買い替えを考えている人は、大幅に進化したコスパ最強の24ストラディックSWを使ってみてはいかがですか?
発売までおよそ一ヶ月。待ち遠しいですね!
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