4月某日。この日の水温は17℃。
通い尽くした堤防先端付近の潮通しの良いポイントを確保。海底は数メートル先まで海藻や岩が点在していて、その沖はずっと砂泥底。水深は足元で2~3m、沖で5~7mといったところ。
海峡に面しているので速いときは3ノットを超える急流ポイント。攻略が難しいせいか好んでここに入る人をあまり見ない。
というか4、5月の春の時期はみんなアオリイカに夢中で、別のエリアでシャクり倒しているのでやりたい放題。
わたしのターゲットは平べったくて美味しいアイツら。
イカももちろん美味しいけどマゴチ、ヒラメも美味しいよ!今が一年で一番良い季節なのに誰も狙っていない。意味がわからない。
ニッチな枠に嵌め込むには勿体ない獲物なのに独占状態。
この日も我が最強ルアー、アブガルシアのカチカチ玉からスタート。
流れは0~1ノット。なので軽めの20gをチョイス。
投げている方向に人がいないので四方八方にフルキャスト。
適当に投げ倒していると、ボトムとって巻き上げる瞬間に
ゴンッ
そこそこの重量感、たまにガッガッと首を振る振動とそこそこの走り。
あがってきたのはSo!
マゴチ。
アタリの感触となかなかパワーある引きがたまんねぇ!
サイズは50㎝弱。ここのアベレージは60㎝なのでちょい小さめ。まだ釣れる気がしたのでリリース。
予想が外れてそれからしばらく沈黙。
1時間ほど経過し、流れも出てきて20gじゃ底をとるのが厳しくなってきたので45gへ変更。
流れてくる方向へキャストし、ドリフト気味に流されながら巻いていると、
カーン
って感じの、金属バットで打たれたようなアタリ。すかさずフッキング。
今度はプルプルと小刻みに震える振動、重量感はさっきのマゴチほどない。
流されながらゴリゴリ巻いてると、あがってきたのは
本命のヒラメ。ただし40㎝ギリギリないランカーソゲちゃん。
食べるにはちょっと可哀想なので優しくリリース。
もう少しサイズが欲しい。せめて40㎝以上あれば持って帰るんだけどなー。けど、良い感じに流れの中を攻略できてご満悦。
この後も同じ手法で65㎝くらいのマーゴンを追加して終了。マーゴンは近くのおいちゃんに献上しました。
4月下旬の某祝日。水温は18℃。
この日は向かい風爆風でエギンガーもやりにくそうにシャクっている、なかなかタフなコンディション。
水面が波立っていて水質もやや濁り気味。底荒れしている雰囲気。
こういう日っていくら潮が良くてもフラットフィッシュを釣るのは難しい。ここの釣り場は特に、0.5mも波立てば底荒れしてかなり渋くなってしまう。
いつものポイントは諦めて少しでも水質がまともそうな場所を選択。
ここは足元から沖までずっと砂泥底。大潮の日でも流れはほとんどなく、明確な潮目はいっさいできないような、一見すると何もなさそうなポイント。しかし、20m置きにカケアガリがあってその付近に魚が停滞していることがある。
海藻など皆無なのでエギンガーがいるはずもなく、独占して四方八方に竿を振り回すこと3時間、手前のカケアガリ付近で、
ズゥン…
と、まるで根掛かりのような、何かが乗っかるアタリ。
ようやくの魚信に少し緊張しながらも強めにフッキング。結構手前で掛かったせいかそこそこある重量感。首を振る感じと、浮いても走ってドラグが出され、なかなか手中に収まってくれないパワフルな引きは、そう。
マゴちゃん!
状況が良いときに釣れてもさほど嬉しくないけど、タフコンディションで釣れるとめちゃくちゃ嬉しいのがマゴチ。ちょっと不遇な位置付け。けどそーいう感覚。
ようやくの魚でハイテンションに記念撮影を済ませて、タモ使って優しくリリース。
この日はあとが続かず一匹のみ。
ホゲる日もありながらその後もぼちぼちと釣果を増やしつつ、月が変わって5月某日。大潮の北風3m、水温は18.5℃。
例年はマゴチとヒラメが3:2のほぼ半々くらいで釣れるんだけど、今年は3:1とマゴチ多め。
記載していない釣果を合わせるとこの日までの累計がマゴチ9匹、ヒラメ3匹。1釣行に平均1.3匹くらいの釣果。1超えれば上出来だよね、たぶん。
ヒラメもマゴチも狙い方はまったく一緒で、どちらが食ってくるかは運次第。ただ単純に絶対数がマゴチのほうが上なんだろう。
アレベージはマゴチが60㎝、ヒラメは40㎝。例年ならヒラメは45㎝前後が多いけど、今年はやや小さめ。そろそろ自信満々に持ち帰れるサイズが欲しいところ。
この日はAM5時がド干潮で潮の動きがまったくなく、朝マヅメにポイントに入るもののかなり渋くアタリはいっさいなし。
風速は3mとやや強め、ただ風向きは悪くなく波高0.2~0.3m、水質は気にならない程度に濁り気味。近くの海水が泡立っているので沖からの新鮮な水が入ってきていない模様。
様子を見ながらいつものカチカチ玉やモンスターショット、気分転換にミノー投げたりしてみるものの生命反応なし。
朝マヅメが終わると次のゴールデンタイムは潮が動き出すときかと予想するも、期待もむなしくノーバイトで時間だけが過ぎていく。
次第に流れも速くなってきて、2ノットに迫るような状況。こうなったら普段は底が明確にとれるウエイトにチェンジするけど、魚の活性が低そうなので敢えて20gの自作カチカチ玉風タイラバをチョイス。
流れてくる方向に向かってフルキャストしたり、サミングして飛距離を抑え、立ち位置より流れていく方向にルアーが流されないように気をつけながら、できるだけ広範囲を探るように投げていると、目視では解らないけど恐らく流速が変化している付近、引き抵抗が変わったあとのフォール中に
モワァァ…
みたいな、魚信ともとれない、でも何かに触れられたような、イカが優しくエギを抱いたような変な違和感。
けどこの感覚、長年の経験から絶対に魚
俺でなきゃ見逃しちゃうね、と思ったか思ってないのか考える間もなく鬼フッキング!
ずしっとくるかなりの重量感。この重みが流れのせいなのか魚が大きいからなのか最初は解らなかったけど、ブルンブルン伝わってくる大きめのこの振動は恐らくヒラメ?
サイズが大きくなるとマゴチみたいにガッガッと首振るようなファイトもするため半信半疑でいると、寄せれば寄せるほどマシマシになっていく重量感にヒラメであると確信。
流れに逆らって巻いていると水面下1mのところまで浮いてくる平べったい魚体。サイズは50㎝以上ありそうな雰囲気。
ヒラメはマゴチと違って口回りが硬く、特にサイズが大きくなればなるほどタイラバのような小さなマスバリだと掛かりが悪いことが多くバレやすいため、あまり水面でバシャバシャ暴れられたくない。
急流のせいでロッドを寝せてもラインは張った状態をキープできているので、ティップが海中に入るか入らないかくらいまでロッドを倒して海中を泳がせながら、ランディングしやすい流れの緩やかな場所まで誘導。
ヒラメが海面まで飛び出さない程度にロッドを煽り、やや深めにタモを構えて一発でネットイン。
どーん!
思ったよりデカかった!74㎝。めちゃめちゃ嬉しい何コレやばいたまんねぇ!そこにしびれる憧れるゥゥゥ!
かなりハイテンションでフック外そうとしてゾッとしました。
皮一枚。強気で巻いたけど危なかった。やっぱ水面で暴れられてたらフックアウトしてたかも。冷静にランディングできて良かった。
タイラバ(カチカチ玉)はめちゃくちゃ食わせ能力高いけど唯一の欠点はコレ。針掛かりが本当に良くない。それと浮いてきた魚みて掛かりが良いのか悪いのかもモジャモジャラバーのせいで解りづらい。
後者は無理としても前者はどうにかならんのだろうか。即フッキングしようがタイラバの基本通り重量を感じてからフッキングしようが対ヒラメの場合、針掛かりは完全に運次第といった感じ。
改良の余地アリね、ウンウン。性格上めんどくてやんないんだけど。
ということで今シーズンも無事に座布団確保。
エギンガーがところせましとシャクっている中、シーズン終了までのびのびとフラットフィッシュを狙わせていただきますよ!
使用タックル↓↓↓
ロッド:ネッサエクスチューンS1102m+
リール:21ツインパワーXD4000XG
ルアー:カチカチ玉20g+5g~40g+5g
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