つい先日、24ストラディックSWが一足先に公開されたばかりでしたが、2024年7月12日、シマノが秋&冬の新製品を発表しました!
ワールドシャウラやコルトスナイパーリミテッドなど、気になる製品がいくつもある中で一番の目玉はやっぱり24ヴァンフォード。特集の最初に組み込まれていることから、ユーザーが注目している新商品であることに間違いないでしょう。
前作である20ヴァンフォードからどのように進化しているのか、上位機種である23ヴァンキッシュと比べどう違うのかを解説します!
24ヴァンフォード 技術特性比較表
24ヴァンフォード | 20ヴァンフォード | 23ヴァンキッシュ | ||
HAGANE | ◯ | ◯ | ◯ | |
HAGANEギア | ◯ | ◯ | ◯ | |
SA-RB | ◯ | ◯ | ◯ | |
マグナムライトローター | ◯ | ◯ | ◯ | |
マイクロモジュールギアⅡ | ◯ | ◯ | ◯ | |
サイレントドライブ | ◯ | ◯ | ◯ | |
X-SHIP | ◯ | ◯ | ◯ | |
Xプロテクト | ◯ | ◯ | ◯ | |
Gフリーボディ | ◯ | ◯ | ◯ | |
AR-Cスプール | ◯ | ◯ | ◯ | |
ロングストロークスプール | ◯ | ◯ | ◯ | |
ワンピスベール | ◯ | ◯ | ◯ | |
CI4⁺ | ◯ | ◯ | ◯ | |
海水OK | ◯ | ◯ | ◯ | |
インフィニティクロス | ◯ | ◯ | ||
インフィニティドライブ | ◯ | ◯ | ||
デュラクロス | ◯ | ◯ | ||
アンチツイストフィン | ◯ | ◯ | ||
インフィニティループ | ◯ |
まずは搭載テクノロジーの比較表です。
24ヴァンフォードで新たに追加されたテクノロジーはインフィニティクロス、インフィニティドライブ、デュラクロス、アンチツイストフィンの4つ。
各テクノロジーを簡単に説明すると以下の通りです。
インフィニティクロス
ドライブギアとピニオンギアの精度を上げることで、ギアとギアの噛み合う接地面積が向上。
歯面に掛かる負荷が分散され、従来よりも耐久性が2倍にアップ!
インフィニティドライブ
ピニオンギアで支持していたメインシャフトを特殊低摩擦ブシュで支持することで摺動抵抗が大幅に低減。高負荷時でも積極的に巻き上げ、主導権を握ることができるリールへと進化した。
デュラクロス
従来のドラグワッシャーから材料が強化されたことにより、ドラグ性能はそのままに耐摩耗性が10倍以上アップ!
アンチツイストフィン
ラインローラー下部にフィンを設けることで、ラインのたるみを抑えたり、ラインがよれたまま巻き上げるといったトラブルを低減させる。
超密巻きは非採用
最近の流行りであるインフィニティループ、通称超密巻きは24ヴァンフォードでは非採用となっています。
22ステラ、23ヴァンキッシュ、24ツインパワーという上位モデルにのみ採用されているので、インフィニティループが搭載されるかされないかでクラスを明確に分けている感じがしますね。
超密巻きはピーキーな側面があるので、エントリーモデルとして手に取りやすい価格帯の24ヴァンフォードに採用されなかったのは逆に良いのではないかと思いますが、上級者にとっては少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。
24ヴァンフォード スペック比較表
24ヴァンフォードと20ヴァンフォード、23ヴァンキッシュの主なスペック比較表です。
24ヴァンフォード | 20ヴァンフォード | 23ヴァンキッシュ | ||
自重 | 175g | 175g | 165g | |
実用ドラグ力 | 2.5kg | 2.5kg | 2.5kg | |
最大ドラグ力 | 4kg | 4kg | 4kg | |
ベアリング数 | 7/1 | 7/1 | 11/1 | |
ボディ材質 | CI4⁺ | CI4⁺ | マグネシウム・CI4⁺ | |
ローター材質 | CI4⁺ | CI4⁺ | CI4⁺ | |
ベール材質 | チタン | チタン | チタン | |
ギア材質 | 超超ジュラルミン | 超超ジュラルミン | 超超ジュラルミン | |
価格 | ¥34700 | ¥31000 | ¥66400 |
各部の材質含め、旧モデルの20ヴァンフォードから変更点は見当たりません。昨今の物価上昇により定価が1割程度上がっていますが、そのぶん技術が進歩しているので気にするほどの値上がりではないでしょう。
23ヴァンキッシュはベアリングの総数や自重、ボディにマグネシウムが使われているなど、さすがに24ヴァンフォードより高スペックとなっています。しかし、その価格差はおよそ2倍。
コスパを視点に考えれば24ヴァンフォードはかなり良心的な値段ではないでしょうか。
24ヴァンフォード 総評
20ヴァンフォードと比較して
今回、インフィニティクロスやインフィニティドライブといった新しいテクノロジーが採用されたことで、基本的なスペックは変わらないまま耐久性能のアップやライントラブルの軽減対策が施されたカタチとなります。
価格は1割程度上昇していますが、23ストラディックと同様、前モデルから順当な進化を遂げた良いリールに仕上がっていると思います。
ミラベルのようにクイックレスポンスシリーズのエントリーモデルとしてふさわしいリールであることは間違いないでしょう。
23ヴァンキッシュと比較して
最大の違いは超密巻きであるかどうかという点。クイックレスポンスシリーズでは23ヴァンキッシュのみ超密巻きが採用されているので、そこにこだわりを持っている人にとっては物足りないでしょう。
細かく見ていけばボディの材質やベアリングの総数、自重の差など、やはり23ヴァンキッシュのほうが高スペックとなっています。24ヴァンフォードよりも23ヴァンキッシュのほうが軽量なうえ剛性力もある、といった感じです。
しかし、その価格差はおよそ倍となっているので、購入を検討する人の争点はコスパになると思います。
気になる発売日は?
24ヴァンフォードの気になる発売日ですが、番手によって下記の通り分かれるようです。
2024年8月発売予定
2500S
2500SHG
C3000HG
C3000SDH
C3000XG
2024年9月発売予定
C2000S
C2000SHG
2024年10月発売予定
C2500S
C2500SXG
3000MHG
4000XG
4000MHG
C5000XG
コメント