ソルトルアーの中でも根強い人気を誇るシーバスゲーム。都市河川や港湾、河口など、生息域が広く手軽に楽しむことができるため、ソルトルアー入門者向けでもあります。
そんな入りたての方や少しレベルを上げて専用リールを使いたいという人にオススメしたいものがあります。
それはシマノが展開している、シーバスをターゲットに開発された「エクスセンスシリーズ」。
中でもコストパフォーマンスに優れ、初心者でも扱いやすいエクスセンスBBが4年ぶりにリニューアルされます。
上位機種との比較や旧モデルとの違いを詳しく解説します。
エクスセンスの特徴 クイックレスポンスとは
シマノが展開しているリールは2つに大きく分けることができます。
1つは剛性力や巻き上げトルクを重視したパワー型のリール、コアソリッドシリーズ。こちらは24エクスセンスBBと時を同じくして発売される24ツインパワーや23ストラディックなどがそれに該当します。
2つ目は操作性や感度、軽さを重視した繊細なゲームを得意とするクイックレスポンスシリーズ。こちらは23ヴァンキッシュを筆頭にヴァンフォードなどがそれに該当します。
そしてこのエクスセンスもクイックレスポンスの思想を受け継いでいるリール。巻き出しが軽いためレスポンス性に優れ、細かな水流の変化を把握することができ、シーバスゲームに適した設計となっています。
24エクスセンスBBの進化したところは? テクノロジー比較
4年ぶりのモデルチェンジとなった24エクスセンスBB。当然、旧モデルに比べて進化しているわけですが、具体的にどの部分が変わったのか、旧モデル・上位モデルと合わせて比較してみましょう。
搭載テクノロジーの比較
テクノロジー | 24エクスセンスBB | 20エクスセンスBB | エクスセンスXR | エクスセンス |
HAGANE | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
HAGANEギア | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
X-SHIP | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Xプロテクト | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
Gフリーボディ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
AR-Cスプール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
海水OK | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ラピッドファイアドラグ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
S A-RB | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
ワンピースベール | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
CI4+ | ◯ | ◯ | ◯ | |
マイクロモジュールギアⅡ | ◯ | ◯ | ◯ | |
サイレントドライブ | ◯ | ◯ | ◯ | |
ロングストロークスプール | ◯ | ◯ | ◯ | |
リジッドサポートドラグ | ◯ | ◯ | ||
マグナムライトローター | ◯ | ◯ | ||
HAGANEボディ | ◯ | |||
旧モデルと比較して24エクスセンスBBに新たに搭載されたテクノロジーはマイクロモジュールギアⅡ、サイレントドライブ、ロングストロークスプールとCI4+の4つ。巻き心地、飛距離、感度がより強化されているといった感じですね。
マイクロモジュールギアⅡ
もともと高い技術を誇っているシマノのギアですが、歯面から設計を見直して理想的な形状に仕上げたのがマイクロモジュールギアⅡ。これにより旧モデルに比べて余計なノイズが減り、ギアフィーリングがさらに向上しています。
サイレントドライブ
リールの心臓となるドライブギア、ウォームシャフト、ウォームシャフトギア、ウォームシャフトピン、摺動子ギアなど駆動関連部品がひとつひとつ見直され、隙間やガタ、リーリング時の揺れが徹底的に排除されました。これにより、静かで滑らかな巻き心地が実感できるでしょう。
ロングストロークスプール
飛距離重視の投げ竿に昔から搭載されているロングストロークスプール。旧モデルに比べ、スプールの糸巻き部分を長くすることでより良いキャストフィーリングと飛距離が向上しています。
主要スペック表の比較
24エクスセンスBB | 20エクスセンスBB | エクスセンスXR | エクスセンス | |
ボディ材質 | CI4+ | 高強度樹脂 | CI4+ | マグネシウム |
ベアリング数 | 5/1 | 5/1 | 9/1 | 11/1 |
重量 | 265 | 280 | 225 | 220 |
価格 | 21400 | 21400 | 43200 | 69000 |
※比較モデルは4000MXG
旧モデルと比較して注目すべき点は重量。280gから265gと、なんと15gも軽量化されています。
挙げられる理由の1つとして大きいのはボディ素材の違い。以前は高強度樹脂が採用されていましたが、24エクスセンスBBは多くの中高位機種に搭載されているCI4+に変更されました。
これにより大幅な軽量化と耐久性が向上しています。
CI4+とは
シマノ独自の技術で編み出されたカーボン素材CI4をさらに進化させたCI4+。高耐久、高剛性と軽量化を実現し、リールの小型化を可能にしました。
24エクスセンスBB ラインアップ
モデル | 自重 | 実用ドラグ力(MAX) | ギア比 | 最大巻上長 | 最大糸巻量 |
C3000MHG | 225 | 3.5(9) | 6 | 89 | 1-190,1.2-150,1.5-120 |
3000MHG | 240 | 3.5(9) | 5.8 | 86 | 1-190,1.2-150,1.5-120 |
4000MHG | 265 | 6(11) | 5.8 | 95 | 1.2-250,1.5-200,2-150 |
4000MXG | 265 | 6(11) | 6.2 | 101 | 1.2-250,1.5-200,2-150 |
24エクスセンスBB 気になる発売日は?
エクスセンスシリーズ下位モデルでありながら、マイクロモジュールギアⅡやサイレントドライブ、ロングストロークスプールが追加されたことで、上位のエクスセンスやエクスセンスXRに差し迫る進化を遂げた24エクスセンスBB。
搭載テクノロジーや旧モデルとの比較、スペック表を見て解る通り、かなりのハイスペックでありながら価格が2万円台という驚きのコストパフォーマンスとなっています。
近年の物価上昇に伴い、23ヴァンキッシュや24ツインパワーも定価が数千円上昇しましたが、24エクスセンスBBは旧モデルと比較しても価格が変動していない所がまたユーザーにとって嬉しいポイントですね。
そんなコスパ最強の24エクスセンスBB、気になる発売日ですが2024年5月発売予定となっています。
シーバスシーズン真っ只中、ソルトルアー始めたての人や専用リールを欲しい方は今回のモデルチェンジを機に購入を検討してはいかがでしょうか。
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