5年越のモデルチェンジ
2019年、満を持して発売された19セルテート。
モノコックボディによる剛性と軽さを両立したLTコンセプトで話題になったのは今でも皆さんの記憶に新しいと思います。
24セルテートが2024年1月に発売開始しましたが、インプレ記事もそこそこ出揃ってきています。
中でもまだ何とも言えないのが耐久性。
19セルテートは2500Sをロックフィッシュ用に購入して約4年間使い倒しました。
24セルテートの購入を検討されている方は参考にどうぞ。
19セルテートインプレ
軽くてタフを可能にしたモノコックボディ
19セルテートの技術特性で一番の目玉はモノコックボディだと思います。
いくつかのパーツをガチャガチャとビスで繋いでボディを形成するより、ひとつのパーツで完結させることで剛性を高くし、ワンランク大きなギアを搭載することに成功したこの技術はかなりの企業努力が伺えます。
調べれば実際に分解した写真が検索にヒットしますが、こんな複雑な形状のボディを形成するのはとても大変なこと。
当然ねじ切りなどは後工程でやっているのでしょうが、リールはいわゆる精密機械なので各パーツかなりの精度で仕上げなければならないはず。
もちろん、ミクロン単位の交差が必要なギアに比べればボディは大したものではないですが、それでもやはりこの技術はダイワにしかできないのでしょう。
ビスによる繋ぎ目なんてないツルツルボディですし、剛性感があるのは見た目でわかるほど。
同番手の他社リールを持ってないため感覚的な軽さの比較はできませんが、4年間もわたしの酷使に耐えて、よく頑張ってくれたと思います。
メンヘラ女子なリーリング
もういろんな記事で書かれているでしょうが、サラサラよりぬるぬるに近い感じの巻き心地。このへんのフィーリングは好みが分かれるでしょうが、私は嫌いじゃないです。
むしろサラサラだと安っぽく弱弱しいイメージを持ってしまうので、ぬるぬると陰湿で粘っこいメンヘラ女子のような、ジワジワ攻めながらたぐり寄せてくる感じが、魚にとっては逃れられない嫌らしさなのではないかと、そういう強さがあるのではないかと勝手に想像して巻いています。
嫌いじゃないです、と書きましたが、メンヘラ女子は嫌いです。
軽くてタフはホント?
24セルテートは様々な用途に合わせた、2000番から5000番まで全15ものラインアップ。凄まじい数ですね。ダイワの気合いの入れ様が伝わってきます。
わたしが購入した19セルテートは2500番でしたが、気をつけて欲しいのは「タフ」という部分。
同じ番手のリールの中では、その軽さに対する剛性はとても高いのでしょうが、それを過信して適当に使っていると普通にぶっ壊れます。特に2000番~3000番。
金属の厚みは1㎜違えば強度の差はウン倍変わります。4000~5000番はモノコックボディも相まってかなりの剛性力があることでしょう。
ダイワの公式ホームページにも説明がありますが、リールの剛性とはギアとボディによって得られるもの。どちらか片方でも弱いと意味を成しません。
視点を変えて説明すると、どちらか片方にのみ負荷を与えるような使い方をしてしまうと真の剛性力は得られません。当然ですけど。
ドラグを締めすぎて直接ギアに負担をかけすぎると、ボディが頑丈でもギアがぶっ壊れます。
番手によって様々なのでなんとも言えない部分がありますが、特にコンパクトボディタイプはご注意下さい。
ワンランク大きなギアを搭載する=その分パワーを過剰に要しています。
特に小さな番手は過信しないようにしましょう。4000~5000番であればそうはならないかもしれません。
耐久性で言えばシマノ製リール(コアソリッド)のほうが上かと思います。
マグシールド…どうなのこれ
マグシールドの詳細は公式ホームページの24セルテート技術特性説明に載っていると思うので、詳しくは記載しませんが、ダイワの防水機構ですね。
結露とか何かが原因で内部に水が浸入してしまうと分解しない限り抜けない。使い勝手悪そうなイメージ。
2年間ノーメンテで使っていたらピニオンギアがサビサビになってハンドルが回らなくなった、とかなんとかかんとかクレームも多く見受けるんですよね。
実際どうなんですか。
わたしにはわかりませんが、修理に出したセルテートのギアがほぼ全滅なくらい錆びており、費用が工賃込みで37000円という結果でした。
あれ? マグシールドは? と思いましたが、年1くらいでメンテナンスに出さなければならなかったのでしょうか。
マグシールド搭載=日々のメンテは不要、ぐらいに考えてました。ちなみに同程度使い続けているシマノのリールは特に問題なく今も使えています。
まとめ わたしはセルテ信者です
事実ベースで書いたのでかなり辛口アンチインプレになりましたが、所詮うんこ使用者のいち意見。
大事に使えばコスパも見合った最強リールであると思っています、セルテート。
エアドライブデザインとかハンドル部にパッキング追加とかいろいろ進化しているみたいなので、ぜひ(人柱になっていただき)購入者の意見を参考にさせて欲しいです。
間違いなくレスポンス性は向上していそうですが、より剛性力は耐久性は低下しているのではないかという点が気掛かり。
24セルテートが順調に売れ行きを伸ばしているおかげで19セルテートが価格破壊を起こしています。
コスパ的にはバツグンなのでオススメです。
18ステラ、買っとけば良かったな…
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