初めに伝えておきますが、写真に映っているタバコの吸い殻はわたしではありません!
はい。
2023年12月11日、特に釣り人にとってはビックリするニュースが流れてきました。
ルアーフィッシングではお馴染みの魚「サワラ」が準絶滅危惧種に指定されたそうです。
ここ北部九州では秋口にサゴシサイズが大量に接岸し、活性が高いときは投げては掛かる入れ食い状態になるくらい釣れるイメージがあって、とても絶滅にはほど遠いと思っていましたけど、世界的にみれば数が減っているとのこと。
ニュースを要約すると、
「日本では瀬戸内海などに生息するサワラが、中国やロシアの乱獲により数が減っている」
どの記事読んでもこんなふうに書かれていて、いろいろと疑問点があるので若干釣り人目線で書かせて下さい。
サワラ漁獲量ランキング(国内)
まず、「瀬戸内海などに生息する」って、岡山の西京焼きのイメージどんだけ強いの?
むしろ瀬戸内海に生息しているイメージないけどなー。釣果みてると日本海側のほうが圧倒的に多いし。
ということで、気になったので日本のサワラ漁獲量ランキングを調べてみました。
国内サワラ漁獲量ランキング | |||||||||
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
福井 | 石川 | 京都 | 鳥取 | 島根 | 福岡 | 三重 | 長崎 | 山口 | 兵庫 |
あれれ~? おかしいぞ~? 瀬戸内海に面した県が2つしかないね、蘭姉ちゃん!
ご覧の通り、TOP10のうちのほとんどが日本海に面した県でした。
これだけ日本海側に偏ってたら、「日本海などに生息する」って報道するのが普通だと思うんだけど。
日本海は他国とも隣接してるから、あえて瀬戸内海を引き合いに出したのか?
意図がよくわからん。
サワラ漁獲量ランキング(世界)
あと気になったのが「ロシアの乱獲」。
中国は解るけど、ロシアに面した海域にもサワラっているの?
日本でも、東北以北ではあんまり釣れてないイメージなんだけど、オホーツク海にも生息してるのかなー。
それに、中国はまぁ置いといて、ロシアって面積の割には人口って大したことないじゃん。
そんなに漁獲量あるんだろうか?
そう思って調べてみた結果がこちらです。
世界サワラ漁獲量ランキング | |||||||||
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 | 9位 | 10位 |
中国 | インドネシア | インド | イラン | 韓国 | メキシコ | バングラデシュ | フィリピン | マレーシア | 日本 |
あれれ~? おかsh(略
ロシアのサワラ漁獲量100位以内に載ってないんだけど…
ちなみに中国のサワラの漁獲量は365,495トンで日本(14,337トン)の約26倍。
「中国の乱獲によりサワラの数が減っている」ならわかるけど、ロシア関係ないんじゃない?
なんなら世界的にみれば日本も充分乱獲している対象だと思うけど。
これってメディアの印象操作?とか思ってしまう。
ネットの情報をなんでもかんでも鵜呑みにすることなかれ、ですな。
もちろん、この記事の情報が間違っているかもしれない。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
結論 サワラは美味しい!
よくよく調べてみたら、IUCNの原文に「ロシアの乱獲」は記載があるようだけど、「瀬戸内海などに生息」はちょっと違って、「瀬戸内海の資源回復プロジェクト」のことが書かれてるっぽい。それを変に要約したのがメディアということですね。
ということで結論。
サワラは美味しい!
どんな種族でもそうですけど、やっぱり絶滅してしまうのは寂しいしもったいない。サワラを釣ったら大事に持って帰りましょうね。
近い将来、サンマのように日本の食卓から消えてしまうかもしれません。
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