早い所では3月上旬から開幕する春のアオリイカ、すなわち春イカエギング。一年で一番大型に期待できる3~7月の期間ですが、それと同時に一年で最も難しい季節でもあります。
しかし、しっかりと準備をしてポイントを抑えさえすれば、必ず釣果に繋がります。
そんな難しい春イカエギングを攻略するための抑えるべきポイントを解説します。
目視でわかるアオリイカのポイント選び
桜が咲く季節になると、それまで釣れていたヤリイカが離れて行くのと同時に、今度はアオリイカたちが産卵のために浅瀬に接岸してきます。
早春は潮通しの良い外海に面した漁港や磯場が最も良いポイントになります。
接岸を開始したばかりの早い時期はまだ墨跡も少ないため、偏光グラスがあればある程度の水深までは藻場が目視で確認できるので、まずはアオリイカの産卵床となる藻場を探すようにしましょう。
藻というのは、海底に点在する岩礁の周りに定着するため、基本的に毎年同じところが実績ポイントとなります。昨年良い思いをした場所があれば、今年も好ポイントである可能性は高いです。
外海でアオリイカの釣果を聞き始めてしばらくすると、ある程度潮通しのある内湾でも釣れるようになります。
Xデーは大潮の満月
アオリイカは魚以上に潮の変化に敏感で、居たとしてもタイミングが合わなければなかなかエギを抱いてくれません。
そのため、潮見表を釣行前に見ておくことがとても重要になります。
必ず釣行日の満潮、干潮の時間を把握するようにしておきましょう。潮が止まる直前や動き出す直前、右に流れていた潮が左に流れ始めるタイミングなど、動きに変化があるタイミングに捕食スイッチが入ります。
この他に朝マヅメや夕マヅメなどの薄暗い時間帯も食い気は上がりますが、経験上、潮の変化をより重視したほうが良い釣果に繋がる傾向にあります。
また、潮が一番動く大潮は沖から新鮮なアオリイカたちが一斉に接岸してきます。新鮮なアオリイカ=エギを見慣れておらず食い気があるため釣りやすく、また、満月の夜であれば視認性が上がりより釣れる可能性が高まります。
休日と大潮・満月のタイミングが合いそうであれば積極的に釣行しましょう。高確率で釣果に繋がります。
シーズン終盤はナチュラルアクションで
シーズン序盤は接岸してきたばかりの新鮮な個体が多いため、ダート強めのエギで広範囲にアピールしたり、捕食スイッチを入れて釣るのが有効です。
しかし、シーズン中盤~終盤になるにつれ、産卵床が荒らされイカたちもだんだんとナーバスになっていきます。この時期になると、激しいアクションは逆にイカたちを神経質にさせてしまい、エギには反応しなくなってしまうため、ダート弱めのエギでナチュラルに誘ったほうが効果的です。
基本的には3.5号のエギを使いますが、このような神経質なイカに対しては号数を落とすことも有効になります。
基本に忠実に
秋イカと違ってアグレッシブでない分、なかなか釣るのは難しい春のアオリイカ。しかし、釣れればキロを超える大型であるため、魅力的な季節。
まずは近場のポイントを偵察したり釣り具屋、SNSで情報を集め、上記の条件を意識して、カラー選びやアクションは基本に忠実に実行すれば必ず釣果に結びつくはずです。
7月辺りまでは楽しめますので、大きなアオリイカが釣りたい人は参考にしてみてください。
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