25ツインパワーXD情報解禁! スペックは?前作からの進化点は? 詳しく解説!

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フィッシングショーの開催に合わせるようなタイミングで解禁される釣り具の新製品情報。

中でも毎年いちばん注目を集めるのは、世界最高峰と名高いシマノの新汎用リールたちでしょう。

シマノの汎用リールは4年置きにモデルチェンジを遂げるサイクルが決まっているため、22ステラ、23ヴァンキッシュ、24ツインパワーの流れから、次はツインパワーXDなのではないかと予想されていましたが、その通りとなる25ツインパワーXDが2025年1月10日、遂に情報解禁となりました!

この記事では前作の21ツインパワーXDを元にどのような進化を遂げたのか、また、25ツインパワーXDと24ツインパワーの大きな違いなどを解説します!

出典 シマノホームぺージ

25ツインパワーXDラインアップ&スペック比較表

まずは25ツインパワーXDのラインアップ表を見ていきましょう。

25ツインパワーXDはC3000~C5000までの計6種類となっており、中~大型魚をターゲットに見据えたラインアップであることが窺えます。21ツインパワーXDも同様であったため、こちらについては前回から大きな変更点はありません。

続いて25ツインパワーXD、21ツインパワーXDと24ツインパワーのスペック比較表です。

※4000XGで比較

自重やドラグ力、各部を構成する材質について簡単にまとめましたが、こちらも前作である21ツインパワーXDとの違いは特にありません。何か挙げるとすれば、定価が15000円近く値上がりしている点。昨今の物価高が大きく影響しているものと思われますが、予想を上回る価格上昇に正直驚きを隠せません…

また、後述しますが、ローターの材質については今回もCI4⁺が採用されており、24ツインパワーと大きく異なる部分になります。

ここだけに焦点を当てれば、金属ローターの24ツインパワーよりプラローターである25ツインパワーXDの方が価格設定が高いのが謎ですが、20ツインパワーと21ツインパワーXDも同じ価格傾向にあったため、そんなもんなんでしょう(?)。

テクノロジー比較表

続いて25ツインパワーXDに搭載されているテクノロジーと23ヴァンキッシュ、24ツインパワーとの比較表を見ていきましょう。

21ツインパワーXDに搭載されておらず、今回新たに加えられたテクノロジーはインフィニティループ、インフィニティドライブ、インフィニティクロス、デュラクロス、アンチツイストフィン、NEW X プロテクトの6つ。

各テクノロジーの内容については以下の通りです。

インフィニティループ

22ステラで初めて搭載され、23ヴァンキッシュ、24ツインパワーにも受け継がれた近年シマノが全面に推している、いわゆる「超密巻き」機構。

スプールの上下運動が低速化されたことによりライン1本1本が整然と巻かれ、これによりラインの放出抵抗が大幅に軽減。抜けるようなキャストフィールが体感できます。

インフィニティドライブ

従来、メインシャフトとピニオンギアの接触摩擦により、糸を巻き取る力が分散され、効率的に伝達されないパワーロスが生じていました。

インフィニティドライブは、これまでピニオンギアで支持していたメインシャフトを特殊低摩擦ブシュで支持することで摺動抵抗を大幅に軽減、さらにメインシャフト自体に特殊表面処理を施すことで回転トルクを低減しました。これにより、高負荷時でも積極的に巻き上げられるリールへと進化しています。

インフィニティクロス

ドライブギアとピニオンギアの接触面を広げ、歯面にかかる負荷を広範囲に分散させることに成功。集中的なダメージを受けることを防ぎ、耐久性が大幅に向上しました。

インフィニティクロスにより、滑らかで力強い巻き心地を長期間に渡ってキープできるようになりました。

デュラクロス

デュラクロスは従来のドラグワッシャーを構成する繊維方向に、直交する形で新しい繊維を織り込んだ、新材料で作られたドラグワッシャー。

滑らかなドラグ性能はそのままに、耐摩耗性が従来の10倍以上になっています。

アンチツイストフィン

ラインローラー下部に近接するように弾性体のフィンを設置することでラインのたるみを軽減。また、ラインの脱落や弛んだままスプールに巻き付けられる現象を抑えます。

NEW X プロテクト

他の汎用機にはまだない、25ツインパワーXDで初めて搭載される新しい防水テクノロジー、NEW X プロテクト。

従来の「ラビリンス構造+特殊撥水グリス」に加え、遠心力を利用し水を外部へ排出することでラインローラー部の耐久性を高めることに成功。

不快な音鳴りを抑制し、快適な回転フィールのみならずテスト比較で約3倍もの耐久性向上をもたらしています。

目玉はNEW X プロテクト

汎用機におけるシマノの新しいテクノロジーは、一般的には最上位機種から中下位機種へとお下がり形式で受け継がれていきます。例を挙げればインフィニティループやインフィニティクロス、インフィニティドライブは22ステラで初めて搭載され、23ヴァンキッシュ、24ツインパワーにも採用されました。

しかし、今回、シマノが誇る防水機構のXプロテクトが見直され、NEW X プロテクトとして25ツインパワーXDで初めて搭載されることとなりました。

ラインローラーはラインに付着した海水や塵などに常に晒されており、当然錆びやすく定期的なメンテナンスが必要な箇所です。ラインローラーの性能が落ちてしまえばトラブルはもちろん、ドラグ性能にまで影響を及ぼします。

メンテナンスを怠るとすぐに錆びついてしまう

インフィニティクロスでギアの耐久性を、デュラクロスによりドラグワッシャーの耐摩耗性を、NEW X プロテクトによりラインローラーの耐久性を、21ツインパワーXDから大幅な耐久力の向上、そして超密巻きを加えキャストフィールも改善され、まさに前作から大幅に進化を遂げたXD「eXtra Durability(過剰なまでの耐久性)」、それが25ツインパワーXDなのです。

出典 シマノホームページ

24ツインパワーとの違いは?

よく比較されるツインパワーツインパワーXDですが、24ツインパワーと25ツインパワーXDには決定的な違いがあります。

シマノの汎用機は大きく2つに分類されます。

1つはステラを最上位としたコアソリッドシリーズ、そしてもう1つはヴァンキッシュを最上位としたクイックレスポンスシリーズです。

コアソリッドシリーズは剛性力やパワー、耐久性に優れており、リールを構成する素材の多くが金属で構成されています。一方、クイックレスポンスシリーズはシマノが開発した強化樹脂素材CI4⁺によりレスポンス性や操作性に特化したリールとなっています。

24ツインパワーと25ツインパワーXDを上記に当てはめれば、24ツインパワーはコアソリッドシリーズ25ツインパワーXDはクイックレスポンスシリーズになります。

スペック表で少し触れましたが、24ツインパワーはローター材質がアルミニウムであるのに対し、25ツインパワーXDはヴァンキッシュと同じCI4⁺で構成されています。

※4000XGで比較
22ステラの金属ローター
21ツインパワーXDのマグナムライトローター

金属には劣るものの、CI4⁺で必要十分な耐久力&剛性力を備え、かつクイックレスポンスシリーズを代表するシマノのテクノロジー「マグナムライトローター」を採用することで、24ツインパワーにはない優れたレスポンス性及び操作性を手に入れたのが25ツインパワーXDなのです。

より詳しく知りたい方は以下の記事をオススメします。

ネガティブな面も

21ツインパワーXDから大きな進化を遂げ、より使いやすく、そして永く使えそうな25ツインパワーXD。一見すると前モデルからメリットだけを強化したようにみえますが、一方でネガティブな意見も多く見受けられます。

やっぱり密巻きは不安?

今回、ツインパワーXDに初めてインフィニティループが搭載されるカタチとなりました。時を同じくして発表された25ステラSWも超密巻き(ただし可変オシュレート)が採用されたことから、今後も上位機種は超密巻きがスタンダードになる可能性が高そうです。

そこで気になる問題がやはりライントラブル。インフィニティループを積んだ22ステラ以降の上位機種使用者からトラブルが多いという声が散見されます。

特に今回はツインパワーXD。ヴァンキッシュやツインパワー、ステラとは異なる特別な理由があります。

21ツインパワーXDはミノーやシンペンといった軽量プラグも扱いやすい

というのも、サーフやヒラスズキといった、レスポンス性とパワーをバランスよく備えていなければならない釣りにおいて、21ツインパワーXDほどマッチするリールはありませんでした。しかし、これらの釣りは押し寄せる波や強風吹き荒れるタフコンディションなどによりラインスラックの管理が難しく、クロスラップ方式のリールでも気を抜けばトラブルに見舞われることが多々あります。

荒れ狂う波&強風下でのラインスラック管理はかなり神経を使う

すなわち、インフィニティループを搭載した25ツインパワーXDでは逆にデメリットになる危険性があるように思えます。

超密巻き未使用者は、①使用環境に適しているか、②ラインの選定、③ラインスラックマネジメント能力について検討したうえで購入することをオススメします。

気になる発売日は?

2025年、シマノ製品の目玉である25ツインパワーXDですが、気になる発売日は2025年3月予定となっています!

ちなみに下記日程でフィッシングショーが開催されますので、実際に手に取ってから購入を検討するのも良いでしょう。

釣りフェス2025 in パシフィコ横浜』 2025年1月17日(金)~19日(日)

フィッシングショー大阪』 2025年1月31日(金)~2月2日(日)

西日本釣り博2025』 2025年3月15日(土)~16日(日)

旧モデルなら安く購入できますよ!

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