この記事では初心者~中級者にオススメしたい2024年度版最新エギングロッドを紹介します。
自重、操作性、感度、コストパフォーマンス、総合の5項目をそれぞれ5段階で評価していますので、どのロッドを選ぶかで悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
エギングロッドの選び方
長さ
エギングは竿を上下に素早く煽る、いわゆるシャクるという動作を続けて行うため、あまり長いロッドを選ぶと自重や空気抵抗により疲れやすくなります。
かといって短すぎると飛距離が伸びず、一度のシャクりでエギを動かす距離も短くなってしまいアピール力に欠けてしまいます。
大遠投を必要としたり、ロッドを振りにくい小場所以外は一般的にちょうど良いとされる8.6ft前後の長さのものを選ぶようにしましょう。
各釣り具メーカーも8.6ftを基準にエギングロッドを展開しているので探しやすいと思います。
硬さ
ロッドの硬さは柔らかいほうから順にUL(ウルトラライト)、L(ライト)、ML(ミディアムライト)、M(ミディアム)、MH(ミディアムヘビー)、H(ヘビー)、XH(エクストラヘビー)というようにアルファベットで表記されています。
一般的にエギングロッドはL、ML、Mが扱いやすいとされています。
硬ければ硬いほど大きなエギを投げることができ、また、キロを超える大きなイカを楽に寄せることができます。
硬めのエギングロッドで一番恩恵を感じるのは一人でランディングしなければならないとき。多少強引に寄せることができるので網やギャフに掛けやすく、イカを掛けてから短時間で揚げることができるのは逃がしてしまうリスクが減るので大きなメリットとなります。
しかし、硬いロッドは軽いエギを投げるには不向きとなり、また、イカがエギを抱いてきた際に違和感を与えやすくなってしまいます。
いっぽう、柔らかいロッドはキャストがしやすく、エギを抱いたイカに違和感を与えず手放されにくいメリットがあります。
しかし、シャクった際のパワーがロッドに吸収されるため、より大きくシャクらないとエギにアクションが伝わりにくかったり、大きなイカを掛けた際は寄せるのが大変で、一人でランディングしなければならないときは、ある程度経験を積まないとモタモタしてしまい逃がしてしまうリスクが高くなってしまいます。
以上を踏まえたうえで自分に合うロッドの硬さを選ぶようにしましょう。最初の1本として購入するならMLをオススメします。
重さ
エギングはシャクる動作を何度もやらなければならないので、やはり軽いロッドのほうが疲れも溜まりにくく有利です。
また、軽い=感度の良さにも繋がるので、なるべく軽いロッドを選ぶようにしましょう。
ただし、ブランクスが軽い=薄く造られているということなので、衝撃には弱く繊細な扱いが必要なロッドもあります。
また、軽くても支点がグリップと合っていなければ持ち重りを感じてしまうことがあります。エギングロッドの開発に長く携わっている釣り具メーカーならあまり心配しなくても良いかと思いますが、購入して持ち重りを感じるようであればバランサーなどで調整するようにしましょう。
ガイド
ガイドには以下の役割があります。
1.釣り人に魚(イカ)のアタリを伝える
2.ロッドの性能を引き出す
3.リールから放出されるラインをスムーズに送り出す
ガイドはリングとフレームで構成されており、ロッドが高価であればあるほどより良い素材が使われています。
リングについては傷つきにくく軽さも優秀かつ滑りが良好なSiCリング、もしくはSiCには性能が劣るもののコスパに優れたアルコナイトが主流で使われています。上位モデルにはより軽さに優れたトルザイトリングが採用されている場合もあります。
フレームの素材はステンレス、もしくはチタンが主流です。チタンフレームのほうがステンレスフレームより錆びにくく軽い特徴がありますが、そのぶん高価になります。
また、DAIWA社のAGSのように超軽量カーボンフレームを採用しているガイドがありますが、これはチタンより40%も軽量かつ飛距離もチタンの5%アップという高性能フレームになります。ただし上位モデルにのみ採用されており、カーボン素材であるため脆い特徴があることを抑えておかなければなりません。
ロッドの値段とガイドの性能が見合っているかどうか、というのも購入時の比較材料として検討すると良いでしょう。
ガイドの性能をまとめると下記の通りです。
リング アルコナイト≦SiC≦トルザイト
フレーム ステンレス≦チタン≦超軽量カーボン
なお、ガイドがなくロッドの中をラインが通るインターラインモデルのロッドもありますが、手入れが大変であるため初心者にはオススメしません。
2024年度版 おすすめエギングロッド12選
0~20000円
ダイワ エメラルダスX 86ML(2019年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.59 | 134 | 120 | 1.8~3.5 | 0.5~1.0 | アルコナ+SiC | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
日本のエギング業界をけん引しているダイワのエギングロッドと言えばエメラルダスシリーズ。
その中でも一番安価なエメラルダスXですが、必要な基本性能をしっかり備えたコスパに優れたモデルになります。ガイドはステンレスフレームになります。
特筆すべきポイントはハイエンドモデルにも採用されているFUJI製のVSSリールシートが搭載されているところ。それに加えブランクスもダイワ独自のテクノロジー、ブランディングXによりロッドの軽量化に貢献しています。
ダイワHP エメラルダスXについてはこちら
シマノ セフィアBB S86L(2022年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.59 | 133 | 103 | 1.5~3.5 | 0.3~0.8 | アルコナ+SiC | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
釣具メーカーの2大双璧であるシマノのエギングロッド、セフィアBB。シリーズの中では一番低価格帯ではありますが、シマノ独自のテクノロジーがいくつも搭載されたコスパに優れたモデルです。
注目したいテクノロジーはソフチューブトップ。イカの解りづらいアタリをしっかりとれるように高感度かつソリッド並みにしなやかなチューブラーティップとなっています。
シマノのロッドは他のメーカーに比べやや硬いので、MLではなくLがオススメです。
シマノHP セフィアBBについてはこちら
メジャークラフト ソルパラエギング SPX-832E(2018年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.51 | 126 | 114 | 2.5~3.5 | 0.4~1.2 | Oリング | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
レビューでの評価が非常に高いのがメジャークラフトの2代目ソルパラエギング。
ガイド(リング)こそOリングではありますが、オールFUJI製で統一されており、重さに関しても114gとダイワのエメラルダスXに匹敵するほど軽く造られています。グリップの材質はEVAが採用されており、操作性がよく握りやすい設計になっています。
一番のポイントはやはりお値段。この性能で10000円を切るので高評価にも納得です。
メジャークラフトHP ソルパラエギングについてはこちら
XOOX エギングGRⅢ 86M-S(2023年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.60 | 134 | 122 | 2.0~3.5 | MAX0.8 | アルコナ+SiC | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
九州に拠点を置く釣り具店「ポイント」の会社タカミヤが開発しているエギング用ロッドです。
重さこそ気になるものの、ガイドはシェア№1のFUJI製を採用しており、有名メーカーにも負けずとも劣らない独自のブランクスを開発。3層構造のカーボンシートで強さと感度、シャクりやすい粘り強さを兼ね備えています。
86M-Sはソリッドティップモデルで微細なアタリを感知しやすく、抱いたあとも違和感を与えにくいので、イカからアクションがあれば高確率でヒットに繋げることができるでしょう。
タカミヤHP エギングGRⅡについてはこちら
アブガルシア ソルティースタイルエギング(2017年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.52 | 129 | 120 | 2.0~3.5 | 0.4~0.8 | Oリング | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
ルアーマンに根強い人気を誇るアブガルシアのエギングロッドと言えばソルティースタイルエギング。
やや重いものの基本性能はしっかり抑えており、ガイドはもちろんオールFUJI製。ブランクスまわりにねじれに強いクロス状のカーボンテープが巻いてあり、初めて手に取るエギングロッドとしてはコストの割に性能が良いのが特徴。
金属的なティップにより底質の違いや潮流のわずかな変化も捉えることができ、初心者でも高次元でエギングを楽しむことができるロッドです。
アブガルシア ソルティースタイルエギングについてはこちら
20000~50000円
メジャークラフト エギゾースト5G EZ5-862ML(2021年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.59 | 133 | 88 | 1.5~3.5 | 0.4~1.0 | SiC | カーボン |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
メジャークラフトの中堅機でありながらハイエンドに匹敵する性能を備えたエギングロッド、エギゾースト5G。
ロッド構成の中で一番重要なブランクスは、他メーカーでは30000円以上するモデルにしか採用されない東レのT1100Gカーボンがベース。さらに最も感度が高く軽量なカーボンフレーム搭載でなんと20000円弱という驚異の価格。自重も驚きの88g!
この価格帯では間違いなくコスパ最強。ハイエンド並みの性能を低価格で味わってみたい人はこのロッドがピッタリでしょう。
メジャークラフトHP エギゾースト5Gについてはこちら
ダイワ エメラルダスMX 86ML(2021年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.59 | 134 | 95 | 1.8~3.5 | 0.4~1.0 | SiC | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
低価格帯のエメラルダスX 86MLと比較するとその性能の差は歴然で、自重の差は25gもあり、手に持てば一瞬で違いがわかると思います。その大きな理由はブランクスにあり、ダイワと東レのテクノロジーが生み出した、上位機種にのみ採用されているHVFナノプラスによりこの軽量化が実現されています。
また、メガトップというテクノロジーにより強固で細い穂先に仕上がっており、イカの繊細なアタリが視覚的にもわかるくらい感度もバツグン。
エメラルダスMXはエギングに必要な要素を高い次元で体現しているロッドです。
ダイワHP エメラルダスMXについてはこちら
ヤマガブランクス メビウス 85ML(2018年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.55 | 130 | 93 | 2.5~3.5 | 0.5~0.8 | SiC | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
熊本が誇る釣り具メーカー、ヤマガブランクスのエギングロッドと言えばメビウス。
最も酷使され高いブランク性能が求められるエギングに対応するべく開発された独自のブランクスは質実剛健を体現しており、シンプルながら高いコストパフォーマンスが実現されています。その証拠にロッドの自重は93gとこの価格帯では優秀な数字を叩き出しています。
ピーキーな性能でないぶん誰でも扱いやすく、初心者から上級者までオススメしたいロッドです。
ヤマガブランクスHP メビウスについてはこちら
シマノ セフィアSS S86L(2023年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.59 | 133 | 97 | 1.5~3.5 | 0.3~0.8 | SiC | ステンレス |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
シマノのエギングロッドの中では中堅に位置する23セフィアSS。
しかしながら搭載されているテクノロジーは多く、ブランクスを取り巻くスパイラルXとハイパワーXの相乗効果によりアクション、イカを掛けてからのやりとり、キャストといった操作性に対して高い満足感が得られるはずです。
また、86Lはソリッドティップのような特徴を持つチューブラー、ソフチューブトップが採用されており感度も申し分なく、価格も20000円弱で高いコスパが魅力の1本です。
シマノHP セフィアSSについてはこちら
ダイワ エメラルダスAIR AGS 88M-S(2020年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.64 | 136 | 91 | 2.5~4.0 | 0.5~1.0 | カーボン⁺SiC | カーボン |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
ダイワのエメラルダスシリーズ上位機種にあたるAIR AGS。
モデル名にもあるAGSはカーボンガイドシステムのことで、チタンフレームを超える軽さ・感度を合わせ持ち、滑りも良いため飛距離も伸びる、良いとこを全て備えたテクノロジー。1つ下のグレードであるMXに比べ自重も当然軽くなっており、そのぶん操作性・感度がより向上しています。
釣り場でよく見かけるロッドナンバーワン。これがあれば年中通してエギングが楽しめる万能の1本です。
ダイワHP エメラルダスAIR AGSについてはこちら
50000円~
オリムピック 24カラマレッティー・プロトタイプ 832ML(2024年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.51 | 129 | 79 | 2.0~3.5 | 0.4~1.0 | トルザイト⁺SiC | チタン |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
2024年の最新機種であるオリムピックのエギングロッド、24カラマレッティー・プロトタイプ。
東レとオリムピックのテクノロジーをふんだんに使ったブランクスにより、エギングロッド最軽量級の79gを実現。当然のようにガイドは最軽量のトルザイトリング(トップガイドのみSiC)、チタンフレームが採用されており、その軽さゆえに感度は異次元。
軽さ、感度、操作性すべて最高性能で兼ね備えている、2024年注目したいロッドナンバーワン。ラグジュアリーな釣りを展開したい人はぜひ手に取って欲しいロッドです。
オリムピックHP カラマレッティー・プロトタイプについてはこちら
ラグゼ EG X アルティメイト S82ML-solid(2024年モデル)
全長(m) | 仕舞寸法(㎝) | 自重(g) | 対応エギ(号) | 適合PEライン(号) | ガイド(リング) | ガイド(フレーム) | 2.49 | 130 | 65 | 1.8~3.5 | 0.3~1.0 | SiC | チタン |
自重 | |
感度 | |
操作性 | |
コスパ | |
総合 |
がまかつのルアー専用ブランド、ラグゼの最新作エギングロッドEG X アルティメイト。
今作の特徴はなんといっても驚異的な軽さ。全モデル自重が60g台と卵1個分相当の恐ろしいほど軽量で、シリーズ全てソリッドティップが採用されていることにより、まさにアルティメイトな感度を実現。曰く、着底した先が岩なのか砂なのか、はたまた海藻なのか地形が手に取るようにわかるほどの反響感度とのこと。
一生エギングをする覚悟があるなら、初めから最高峰のEG X アルティメイトを使ってみるという選択もアリかと思います。
ラグゼHP EG X アルティメイトについてはこちら
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