近くの海釣り公園に遊びに行ったときのこと。
釣り物全盛期の10月ということもあって、家族連れから常連くさいおっさんまで、魚以上に人であふれかえっていて、入る場所に困るくらいの満員御礼状態。
というのは行く前から解っていたので、あえて夕方の暗くなる1時間前くらいに到着。
ちょうど切り上げて帰るファミリーと入れ替わる形で、桟橋中央付近の場所が取れた。
サゴッシーでも釣って周りのファミリーやらガキんちょどもをワイワイさせてやろうと、暗くなるタイミングで蛍光カラーのルアーをぶんぶん振り回してたら、狙い通りガツンと何かが当たってきた。
ただ、サゴシにしては引きが強いし、タイみたいにゴツゴツ叩くし、なんならエラ洗いみたいなことしやがるし…
なんなん?マジなんなん?ちょっと怖いんですけどー。
なんて思いながら寄せてたら、ぎらっと光るチヌっぽい魚影が見えた。けどなんかヘン。
暗くてわかりにくかったけど、タモ入れるときに確信した。
チヌじゃねえ。ティラピアやろこれ。
けどティラピアって海水魚だっけ?ちがくない?
ギャラリーが寄ってきて
アカメ?とか言い出したけど、アカメはこの辺にいないしこの体高ならもっと長い。
明らかにルアーに反応を示しているからフィッシュイーターには違いない。
ワイ、水産系の大学出てるけどこの魚知らんぜよ…なんなんコイツ。
SNSで聞き込み開始したのと同時にギャラリーの中にいた中学生が調べてくれた。
マツダイとかいう魚らしい。
わりとどこにでも生息はしているようだけど流通がないから知名度は低い。木の葉みたいにぷかぷかと漂ってるんだって。
暖かい海に多くて、オフショアでシイラ狙ってるとコイツが釣れることがあるらしい。
見た目は古代魚っぽくてアレだけど、一応持って帰って刺身とフライにして食べてみた。
ゲテモノは美味が相場とよく聞くけど、本当だった。
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